Hello World!!
サイト開設!

---------まいほーむ---------








―――――――――――
ホーム
わんこと遊び
小説置き場
―――――――――――
グーグル先生




炎天下の中
汗を流してジョギングをしていたジェニ
久しぶりに、訓練などという
嫌なことでもしてみようと思い立ってのことだった

というのも、先の任務で
体力不足で気絶して
敵に捕まってしまい
味方に助けられてしまうという
大失態を犯してしまったからなのだった

太陽の下で、ジョギングは
けして効率的なことではないが
根性論的なものを信じていたジェニは
とりあえずそれで満足していたのである

帽子をかぶり、ジャージ姿で
また、ウォークマンで音楽を聴きながら
ひととおり、街の中を走っていたジェニは
体力の限界を感じ始めていた

そこでジェニは自販機の前で立ち止まる

えーっとなにを飲もうかな……
その自販機はあまり見慣れないもので
なぜかレパートリーがおかしなものになっていた

スライム入りしゅわしゅわコーラ
スライム入りつぶつぶオレンジジュース
スライム入りラムネジュース

どれも、なぜかスライム入りのジュースなのだ
スライムといえば
ジェニは前に聞いた話を思い出していた

=======================
スライム
宇宙生物の一つ
核を持ち、その周りをどろどろとした液体が覆っている
本来、危険な生物なのだが
最近は無力化された個体が研究により発見され
一部の美食家たちに愛されている
最近は養殖技術もすすみ、食の安定供給がなされているのだとか
=======================

そうか、スライム入りの自販機か
いつもより価格がお高めだけど
ジェニはのどが渇いていたのだ

ジェニは、お財布から、コインを取り出す
特別価格の三百円
ちゃりん、ちゃりん、ちゃりん

ぴっ
がこんっ

お買い上げありがとうございました
ぴこぴこぴこ………

ジェニは自販機近くの日さしの下
ベンチに座る

どわあぁ、疲れたなぁ

そして、先ほど買ったスライムつぶつぶオレンジ缶を
かしゅっと開いた

ぽにょりんぽにょりんぽにょりんぽにょりん

スライムは缶の中から待ってましたとばかりに躍り出る

こら、待てよ、今吸ってやるからな
ちゅるりん、、

ぷにょぷにょとしたスライムは
一部だけジェニの口の中に入る

口の中で暴れるスライムは
オレンジ味を、ぷにょぷにょと
ジェニの下の上にまき散らす

これがスライムかぁ、こいつは楽しい

ジェニはスライムの細胞を
口の中で噛み切って
どろりとした触感を味わった

自販機のつめた〜いで冷やされていたスライムは
ジェニの火照った体を冷やしてくれる

ジェニは冷えている間に
そのスライムを舌の上から
喉の奥にちゅるんと滑らせた

うーん、美味い

冷たくジェルジェルとした感触が
のどを通って体の中に入っていくのが分かった

しかもそれはまだ、生きているのだ
スライムの踊り食いというやつである

いまだオレンジのつぶつぶが口の中に残る中
スライムは胃の中で暴れているようだ

どっくん、と胃が揺れる
ジェニは1のダメージを受けた

なんだこいつ、暴れすぎじゃないか
そういえばと缶の方を見ると

つぶつぶスライムは、缶を抑えていた手の中から
そろりそろりと逃げ出そうとしていた

まてまて、今全部吸ってやるからな
ちゅるるるるるん

手を開くとぱっと飛び出してきたスライムを
ジェニは残さず吸ってしまった

その間にスライムがあまりにも暴れるものだから
ジェニの顔は、つぶつぶオレンジでいっぱいになってしまう

そして、ジェニの口の中は
オレンジ味のスライムでたぷんたぷんになってしまった

ジェニの頬はスライムが暴れて、ぷるぷると揺れる

ジェニはそれをべろでぺろぺろ舐める
するとスライムの組織が
したにぷるんぷるんとあたって気持ちいい

したでとろとろとそれをさぐると
ジェニは満足して
それを口の歯ですこしずつ
噛み切っていった

そうすると、ひとつ堅い核に
歯が引っかかる

そうか、これが噂のスライムの核
ジェニは口いっぱいの残りのスライムを
じゅるじゅると吸って食べてしまうと

口の中に飴玉のようなスライムの核が残る
ジェニはそれを歯で軽くかむと
ぷっと吐いて手の中に取り出した

よーし、ジョギング、もうひと踏ん張りするか―
ジェニは核を胸のポケットに入れると
また、ジョギングを再開した

=======================』