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---------まいほーむ---------








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グーグル先生








グラさんモグラのジェットコースター

モグラが出てきてそれを撃つアトラクション

それは、スーツのグラサンモグラが客寄せをしているところだった

グラサンモグラがおどけた調子で踊りだす
<ぽんぽこぽーんのモグラアトラクション!
一回五百円だよ〜>

<あら、安い>

<どうせ、つまんねぇよ>

<えっ……
ぽんぽこぽーん……>

<どうしてですの?>

<レールがひかれた人生なんて面白くないだろ>

<そ、そうですかね(死ねよ)
ほら、見てくださいお客さん
ここにペイントガンがあってですね>

<へえ、貸してみろよ>

ぱあん、、、、、、ひょい

なんと、顔に向けられたペイントガンの弾を
グラさんモグラはマトリックスよけする

ばあん、ばあん、ばあん、ばあん

ひょいひょいひょいひょい

撃ち尽くされていく弾を
すべてマトリックスよけしていくグラさんモグラ



<つまらねぇ>

ジェニはグラさんモグラの足元に
びちゃっとペイントをつける

<あっ、俺のスーツが……>

<おもしれージャン!>

<そうですか、では行きましょうよ>

<ほれ、五百円>

ちゃりーん

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<さあ、全員ぶっつぶすぞー>

<おーっ>

トロッコに乗せられて、シートベルトを着けられる二人

ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ
BOON…………

トロッコは加速装置の力を受けて
前へと一気に飛び出していく

===========================

<ちくしょう!俺のスーツ!>

グラさんモグラは、懐から
子供が喜ぶ風船を取り出すと膨らませる

そして、子供が喜んで近づいてきたのを見て
ぱあんと割ってやった

<うえーーーーんん………>

ぴっ

<標的が今から行くぞ
お前ら、敵に備えろ>

<ようし、あんなやつ
出口につく頃にゃお陀仏だ>

===========================



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<ぽんぽこぽーんの大冒険>

<ぽんっと出てきたモグラを撃つだけの簡単なゲームだよ>

灰色の岩石に覆われた洞窟の中
トロッコはかたんことんと、心地いい音を立てる

<あー、眠い、こんなの子供の遊びだろ
眠っててもできるよ>

<そうですの?難しそう………
新手のモグラたたきですわね>

ペイントガンは、ジェニと女の子の二人が所持している

<俺、アイマスクして寝てるわ>

<ちょ、ちょっと、
敵がきそうなんですわよ>

女の子はペイントガンを構えて
出てきたモグラたちに向けて撃ち出す
ぱしゅ、ぱしゅ、ぱしゅ

<やられたー!>
わざと吹っ飛ぶようなふりをして転がっていくモグラたち

<やった、やりましたわ!>

その迫真の演技に、女の子は大喜びだ

<やったな、俺ら>
<女の子、喜んでるぞ>
<おう!>

モグラは遠く、近く、右、左
あらゆるところからあらわれては
カラーボールを投げてくるようだ

女の子は必死にモグラを撃ったり
カラーボールをよけたりして楽しんでいる

うちのがしたカラーボールは
アイマスクをつけたジェニにぽかっと当たるが
全く特に気にした様子もない様だ

ぽかっ……ぽかぽかぽか………

===========================



くねりくねりと曲がった路線
ぐるんぐるんと回って降りる螺旋の線路だ

モグラ製のジェットコースターは
モグラが作っただけあってしっかりとした作りをしていた
建設業を営む彼らにあっては、このようなものは
お茶の子さいさいというわけだろう

周る螺旋の中を、モグラたちはぽいぽいとカラーボールを投げてくる

女の子は、ぽーんと出てくるモグラに、ペイント弾を当てる
モグラが放ってきた、迫るカラーボール、それもペイント弾で撃ち落とす

<おい、あの女の子、だんだん上手くなってないか??>

<そうだなぁ、、、さっきまではあんなことできなかったのに、あっ、また………>

<ちょっとボールを早く投げようぜ>

モグラは飛ばすペイントボールの速さを速める

しかし、それも瞬時に撃ち落とされる

<やばい、やばいよ、あの女の子!>

<もっと速くだ!速く………!>

<それにもっと数を増やせ!>

<だ、だめだぁ、撃ち落とされる………!>

<ああああ、今、頭を撃ち抜かれた………殺された!!>

<異常だぜ!!異常な速度で成長している!??>



ぐるぐると回る、螺旋のレール
こいつは眠りを誘うぜ………

<ぐう………>

アイマスクのジェニはとうとう深い眠りに入ってしまったようだった

<これ、借りますわよ………>

女の子は、ジェニのペイントガンを取り上げる
ペイントガンの二丁拳銃である

そんな、ただでさえこの射撃速度、それが二丁だなんて

<てめーら………、かかりやがれ………!!>

モグラのグループリーダーが怯えながらも叫ぶ

モグラたちも異常に気が付いたようだ、
こうなったら総力戦である
女の子の前に、つぎつぎと現れるモグラたち

そのモグラ一匹一匹が、カラーボールを何個も雨あられのように降らせてくる

<甘いですわ!!>

大量のカラーボール、一目見れば、避けきれないと分かってしまう

しかし女の子には、すべてのボールの軌道が見えた
その中から自分に当たるボールだけを選び出し撃つ

ただ撃つだけではない
弾いたボールが、ボールを弾き、またボールを弾く
連鎖するように撃つのである

そうして彼女は二丁拳銃で、すべてのボールをかわしきり
残ったモグラたちを、撃ち抜いた

<ま、まいったー>

<やられたモグー……!>

<強い、強すぎる………!!まるで怪物だ………>



カラーボールゾーンを抜けると
今度は線路が、二人を楽しませてくる

右へ、左へくねりくねり

そして線路が上へと向いていた
二人の乗るコースターが上へとせり上がっていく

せり上がるといっても、かなりのスピードが出ていた
いままで降下してきた分を取り戻すように
ぐんぐんと上に上がっていく

やがて、岩で覆われていた洞窟の右側がガラス張りになっているところに行きついた
このコースターからは、ガラスを通して、ここら一帯の遊園地の全貌が見えた

カラフルな建造物、コーヒーカップや観覧車、メリーゴーラウンドにヴァイキング、回転ブランコといった
面白スポット目白押しの遊園地である

<きゃああああ、見てくださいよ、ここから外の景色が見えますよ!>

ジェニを揺り起こす女の子
相変わらずジェニはアイマスクをしたままだ

<ううんん、大丈夫だって、俺は見えなくてもすべてが見えてるの
もちろん、君の心もね………!>

<あら、言ってくれますわね、でも、そんなこと言って大丈夫かしら
もうすぐこのジェットコースター落ちちゃいますわよ>

<そんなことは、想定済みさ>

女の子は、迫るジェットコースターの衝撃に手すりを掴み身を縮めこませる
対照的に、アイマスクのジェニは、ゆったりとした体制をとったかと思うと、両手をあげた

ジェニが手放しのまま、ジェットコースターは急激に角度を変え、落ち始めた………!!

ぎゅうううおおおおおおおおおおおおおおおんんん………!!!!

<きゃああああああああああああああああああ………!!!>

<いやっふーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!>

二人は叫び声をあげながら、洞窟の闇の中へと急落下していく………!



急激な下り坂であったジェットコースターも
いまや、緩やかな下りへとシフトしていた

<いやー、面白かったですわね!>

すぴーーーすぴーーーー………

<もう!!また眠っちゃったんですの!?
まだコースターは動いてるんですのよ>

ごろごろごろごろごろ………

<きゃああああああああああ、見てください!あれ!>

だが、ジェニは起きようとしない

女の子が見たものは、コースターの後ろから迫ってくる
巨大な白いカラーボールだった

ごろごろごろごろごろ………

巨大なボールは、急激な坂を滑って転がってきたのであろう
コースターよりもはやい速度で転がり落ちてくる

<きゃあああああ、どうしましょうどうしましょう>

<そうだ!これもこのペイント弾でなんとかできるってことですわね!>

女の子は、それに気づくと、二丁拳銃を構えた

カラーボールはもうコースターの目の前
これ以上近づいたら、カラーボールがコースターに
ぶち当たって事故を起こすかもしれない………

ぱしゅ、ぱしゅ、ぱしゅ、ぱしゅ、ぱしゅ、ぱしゅ

女の子の放ったペイント弾は、べちゃべちゃと白いカラーボールに当たっていく

カラーボールにペイント弾が当たる度、カラーボールの速度は遅まり
ペイント弾を発射する度、コースターの速度は早まる

カラーボールが、コースターに触れるすれすれのところになるが………

速かったカラーボールはやがて、コースターの速度と同速になり
そしてそれより遅くなっていった

白いキャンバスに絵の具をぶちまけたようだ
カラフルな虹色に染まったカラーボールはやがて止まり
線路の外の闇の中へと転がり落ちていったのだった

<危なかったですわねぇ
おや??ペイントガンを撃ち尽くしちゃったみたいですわ>

カチカチとペイントガンの引き金を引くも、もうペイント弾倉は空のようであった



<へい、ラジャーです、グラサンもぐらさん
男の方を殺せばいいですね、、
やってやりますよ、簡単なもんです
ただのカップルなんでしょう??

後で死体を見にきてくださいな
ええ、出口のほうからくればすぐでしょう>

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ジェットコースターはどんどんすすむ
右へ左へ下へ上へ
灰色の岩石を後ろに見送って、また灰色の岩石の洞窟が広がっている

ぐうううううううう………ぐうううううううう………

ぐっすりと睡眠に入っているアイマスクのジェニ

ぴくっ………

そんなアイマスクジェニは、ある不穏な気配を感じ取った

ここには敵がいる、明確な殺意を持った敵が………

<なんでしょう………雰囲気が変わりましたね………?>

<大丈夫大丈夫、これも俺たちを怖がらせる仕掛けだから>

ジェニは自分の腰から、実弾の入った拳銃を二丁取り出し、女の子に渡す

<これからは、これを使って遊ぶといいぞ、赤いペイント弾が入った銃だ>

<まあ、そうですの!?まるで本物みたいな銃ですわね!面白そう!>

<それじゃ、頼んだぜ>

ジェニはアイマスクをしたまま、腕組みをする



<あれ???あのモグラさんペイントボールじゃなくて
アサルトライフルのようなものを持ってますわね??>

<あれも一種のお遊びなんだろ
当たっちゃダメが、撃たれちゃダメに変わっただけさ>

<そうですわね!!えい!>

ばあんん………

前方にいた、モグラの頭から赤いペイントが噴き出す

<きゃは!!快感ですわ!!>

<その調子、その調子!>

ばああんん………ばああんん………

<な、なんだ、あの女は………!!>

<仲間が次々、やられてるぜ!>

<どうしてあんな女がこんなところに………、ぐわあああああああああ!!>

<プロだ、プロの殺し屋がやってきた!>

<逃げろー!!!みんなーーー!!!勝ち目がない!!!!>

ばああんん………ばああんん………ばああんん………ばああんん………



<なんだか、みんな逃げちゃいますわね、どうしちゃったのかしら
でも、もう何十人も撃ちましたわ、あー面白かった!!!
リアルな銃ってこんなにも気持ちがいいものなんですのね!>

<そうだろ、そうだろ………!ん………??>

<もうすぐ洞窟の出口ですわ!光が見えます………!!
あれ………誰か立ってますわね??>

そう、洞窟の入り口に立っていたのはスーツをジェニに汚されたグラサンモグラ
客引きの仕事をいったんやめ、コースターの出口から、中を覗きに来たのだ

<てえぇぇぇぇぇぇめえぇぇぇぇぇぇ!!!!
俺のスーツを!!!!許さねぇぜ!!!!!!>

予想外に生き残ってコースターに乗っているジェニを見つけ、グラサンモグラは怒り心頭
自分の手に持ったトカレフをもってして、ジェニの頭に狙いを定める

ばあああんんん………

ばああああんんん………ばああああんんん………

グラサンモグラのトカレフと、女の子のもったつがいの銃が、同時に発射される

ぐ、ぐはああああああああああああああ

血を吐いたのはグラサンモグラの方

ジェニは相変わらずの腕組みでアイマスクをつけていた

ふっ、グラサンモグラ、お前の銃が俺に当たるはずはない
トカレフは、銃弾がそれる粗悪な銃、
それに加えて、この洞窟の暗闇、
おまえのサングラスではまともに照準がさだまるはずはなかったのさ



<ぱんぱかぱーんんん、全部のコースを制覇した君たちには
モグラ君たちからのプレゼントがあるよ!はい、浮かぶ風船!!>

<あー、楽しかったですわぁ
これで一回五百円だなんて
ぽんぽこぽーんのモグラアトラクション!馬鹿にできませんわね!>

<確かにな、乗る前に想像していたよりは、スリルあるアトラクションだったな
五百円じゃ安すぎる、一万くらいは出してもいいかもよ>

死んでいったモグラに対する香典として………

<そうですわよねー、今日のデートは大成功でしたわね
私、ちょっとライフルのクレー射撃とかやりたくなってしまいましたわ
今度は本物の銃で撃ってみたいですわ>

<そ、それは止めといた方がいいって
それにキミはそんなことしなくても、十分魅力的だよ
銃の才能に満ち溢れてるし、もっと別の職業で才能を発揮した方がいいよ>

<どんな職業ですの??>

<えーっと、殺し屋とか>

<もう!!からかわないでくださいまし!>

えーーん………
帰り際に泣いている子供を見かけたが放っておいた

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ニュースです

きょう未明、遊園地に設置された
ジェットコースターの洞窟に、モグラ人、何十名もの死体が
一挙に発見されました

我々、人間の国では、モグラ人は差別の対象であり
何人殺そうと罪にはなりえませんが
あまりの手際の良さに、専門家の方々は、
何者の仕業だろうかと、みな首をかしげている模様です

このモグラ人たちは、地元のやばいグループであったとの話も多く
グループを壊滅させたこの名誉ある殺し屋は誰なのか
いま、注目が集まっているのです!

誰なのかは存じ上げませんが、
みなさん、これを大きく称えようではありませんか!

さあ………みなさんご一緒に!!!

はあああああああああああああああ!!!!

どすこい!!!どすこい!!!!!!!!





終わり

※この話はフィクションです、今現在の日本では、殺人は重罪です
お間違えの無きよう、よろしく