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『 ● 賽の河原とは 死んだ子供が行く所といわれる冥途の三途の川の河原 ここで子供は父母の供養のために小石を積み上げて塔を作ろうとするが、 絶えず鬼にくずされる そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという そこから、むだな努力のたとえとしても使われている ● なんか知らないけど、死んじゃったよ 長い川が見えるねぇ この川を渡れば、あの世に行けるんだとよ でも渡りきれずに、流されたら、地獄行きなんだとよ へえ、怖いね じゃあここにずっと居ようぜ そうだな……… 暇だなぁ………!!!そうだ!! みんなでサンドアートならぬストーンアートでもしようぜ おお!!!いいねー!! そうして、みんなで、河原の石を積み上げて 小さな石の城を作り上げた ふううううううううううう!!!!!!いい汗かいたー!!!! かっこいい城ができたなー!! ● おー、なんだそれ!!!よくできてるじゃんかよー!!! あっ、、!!!鬼さん!! 見てください!!凄いでしょう!!! そこにいたのは、死者よりも数倍は大きいであろう、巨大な鬼だった お前らが作ったのか??? はい!!! みんなで心をひとつにして作った、大傑作です!! とても大切なものなんですよ!! ほおおおおおおおおお!!!!! それじゃ、こうしてやるか!!! げしっ……… ばらばらばらばらばらっ……… 僕たちの、僕たちのお城が!!!! あー、気持ちいい!!! ひとの努力を台無しにするのは、いつやっても最高だぜ!!! くそっ!!!くそっ………!!! ひとの努力を無駄にするなんて、許せない!!! 今に見てろよ!! ● それから、三途の川で、数人のストーンアーターたちは 寝食を忘れ、自分たちの仕事に、死に物狂いで取り組んだ それを突き動かすのは、あの鬼への燃える復讐心と、自らの小さな傷ついたプライドのみであった うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! できたああああああああああああああ!!!! 製作日数、5日!!!僕たちの超大傑作!!! ストーンアートの頂点、、、三途の城だあああああああああ!!! なんと、三途の河原にある石だけを使って 石垣を築き、そして、城を築いたのだ!!!1 大きな城とはいいがたいが、数人のストーンアーター達を守るのには十分な大きさだ 鬼の背丈を越えた、大きな石垣を誇っていた これで、、これで、、、、三途の城が完成した、、、これなら………!!! おーーー!!!なんだこりゃ!!!いつの間にこんな城ができちまったんだぁ………??? やってきましたね、鬼さん、、、、!!!こちらですよ!!!手の鳴る方に!!! ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、、ぱんっ!!! ああああああっ!!!????馬鹿にしてんのかぁ!!!!??? ● 巨大な鬼は、自分よりも背丈の高い城を少し見上げて、唸っている ううむううう………こんな大層なもん、こしらえやがって……… だがなぁ、、、こんなものは、おこちゃまが考えた、河原の塔と、なんら変わりはしないぜ 俺様がすーぐにぶっ壊してやる!!! おらあああっ………!!!!げしっ………!!!! しーんっ……… ぐおおっ………!!!!痛ってええええええええええ!!!!!! ぴょんぴょんと飛び跳ねて、痛がる鬼 今だ!!!!みんな!!!!やれえええええぇぇぇ!!!! そこで数人のストーンアーター達は、三途の河原で見つけた 特に大きい石を、城の上から鬼の頭上へ投げ落とした こんっ、こんっ、どかっ………!!!! 鬼の頭に当たった、石のいくつかは、鬼に生えた角に弾かれてしまうが そのうちのひとつが、にぶい音を立てて、鬼の頭にぶち当たった ● ぐおおおおおおおおおおおおおお!!! やりやがったなぁああああああああああ!!!!!くず人間どもが!!!! こうなりゃ、戦争だ!!!!おい、お前ら!!!こっちに来い!!やっちまうぞ!!! キー!!!!!キー!!!!! 初めの鬼よりは、少し小さなしもべ鬼たちがやってきた これで、計3匹の鬼である 現れた鬼の軍勢が、三途の川を背にして、三途城を取り囲む ふふふ、計らずも、これは背水の陣ってやつだな 逃げる場所がない以上、これは命を懸けた戦いってやつになるぜ おい、お前たち!!!あれを寄越せ!!! 小さな二匹の鬼が取り出したのは、鬼の金棒……… そう、鬼に金棒である、大きな鬼に、大きな金棒 俺様に逆らったことを、後悔させてやるぜ!!!! こんな城は、あっという間に、ぺしゃんこだ!!! お前たち、ストーンアーター達も、当然、ぺしゃんこだ!!!! ● 俺様は、少し力を貯める必要がある お前たち!!!!ふたりで、城をぶっ壊すんだ!!!! キー!!!!!!!キー!!!!!!! 二人の小さな鬼は、三途の城に攻撃を仕掛けてくる!!!! げしっ………!!!!げしっ………!!!! しーんっ………!!!!! キーーーーーー!!!!!キーーーーーーーー!!!!! 石垣を蹴った足に、激痛が走る 痛みをこらえきれず、そのまま、二人の鬼たちは走り去っていった くそっ………!!!所詮三下は、こんなもんか……… だが、俺様は違うぜ ふんっ………!!!!!! 初めの鬼は、三下鬼に攻撃させている間に 金棒をぶんぶんと振り回し、その速度を加速させていた 金棒が、振り回されて加速する度、激突した時の威力がどんどんと増していくのだ ● そして、鬼は振り回した金棒を振るって、ついに城へと激突させた どがあああああああああああああああああああああああんんんんん!!!!!!!!! うわああああああああああああああああいいいいい!!!! 三途の城に激震が押し寄せる 城の石垣を、金棒が厚くえぐり、崩したのだ このままじゃ、やられる、、、、!!!!! うおおおおおっ……… 手が、手が痺れるうううううううぅぅぅぅ………!!!! えっ………???? 鬼は、金棒を勢いよく石垣にぶつけた衝撃で、手をやられてしまったようだ 痺れて痺れてしょうがねぇ、、、ここはひとまず退散するか!!!! 今だぁ!!!!!!行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!! ストーンアーター達は、再び、城の上にあった、大きな石を投げ落とす!!!! どかっ、どかっ、どぐしゃ………!!!! 今度は、すべての石が、鬼の頭にクリーンヒットする………!!! ● ひええええええ、、!!!退散、退散だああああ!!!! こけっ……… 鬼は頭を抱えて、城に背を向け、三途の川へと転げ落ちていく……… や、やべぇよおおおおおおお、俺様は泳げないんだああ………ごぼごぼごぼごぼ……… 鬼は三途の川を流されていく……… 確か、三途の川を流されると、地獄に行くんじゃなかったっけ そうだな、あいつは地獄行きだな………!!!! ぐらっ、ぐらぐらぐらぐらっ………!!!! な、なんだあああああああああぁぁぁぁ………!!!!! 高く積まれていた石垣が、ぐらぐらと音を立てて崩れていく それも、崩れる方向は、あの三途の川に向けてだった やばいいいいいいいいい、逃げられないぞ!!!!1 ぐらぐらぐら、どがっしゃああああああああああああああんんんんん……… そうして、三途の川には、大きな石の橋が架かったという 数人のストーンアーター達は、石の橋を渡り、あの世で末永く幸せに暮らしたそうな おしまい 』 |